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マックス・フェルスタッペン 2015年F1デビューの真相 [スポーツ]

フェルスタッペン.png

F1チームのトロロッソは9月30日で17歳になるマックス・フェルスタッペン
(オランダ)を来季の正ドライバーに起用すると発表しました。


2009年デビューのハイメ・アルゲルスアリ(スペイン)の19歳125日の
F1ドライバー年少記録を大幅に更新することになります。


F1界隈はこの話題で大盛り上がりです。


彼の父のヨス・フェルスタッペンもかつてF1で活躍したドライバーで、血筋
と言えば血筋ですが、あまりにも若すぎます。


何しろ、彼はまだ運転免許すら取得できていないのです!


現在、彼はベルギーに住んでいるのですが、同国では18歳の誕生日の
6か月前からしか(免許取得の)練習を始めることができません。


ですが、元F1ドライバーである父ヨスと、優秀な女性カートドライバーだった
ソフィー・クンペンとの間に生まれたフェルスタッペンは動じていません。


現在ランキング2位のF3選手権を3位以内で終えれば、運転免許がなくとも、
F1出走に必要なスーパーライセンスの取得はほぼ確実なのです。


マックス・フェルスタッペンはこう語っています。

これまでで最大のステップはカートからF3へと昇格したときだと思っている。

F3からF1へはそれほど大きな差ではないと思っているんだ。

むしろ、大きな街で自転車を乗り回すことのほうがもっと危険だと思うよ。

最もうまく適応しなくてはならないのはF1中心の生活になることに対してだろうね。

注目を浴びることやあらゆる課題に対応すること、そして世界中を旅して回ることなどにね。


新時代のF1カーはフェルスタッペンにとっては運転もしやすく、かつてない
ほど安全な状況でレースができるだろうと見る向きもあります。


才能のある子供をシミュレーターに乗せることで、技術的な面での才能を磨く
ことができる今、年齢はそれほど重要な問題ではないのかもしれません。


実際、カートからF3にステップアップしてすぐにトップ争いをしていることから、
「マックスは飛び抜けている」 と評する声があるのも事実です。


しかし、1997年のF1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは「F1にとって史上
最悪の事態」だと批判しています。


ビルヌーブは、フェルスタッペンは「義務を果たして」おらず、その起用はモーター
スポーツの頂点のF1のシートを「無意味」なものにしてしまうと話しています。


要すれば、失敗すれば本人がダメージを受け、成功すればF1が軽く見られると
いうことのようです。


ビルヌーブは「F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)がス-パーライセンスを
簡単に出しすぎる」と批判しています。


しかし、 逆の意見もあります。


F1で3回チャンピオンを獲得したニキ・ラウダは、「今のコンピュータ世代は、
若いうちからF1という大舞台で活躍する準備ができている」と語っています。


「ドライバーの顔が見えなくなったことがF1の人気凋落の一因」と語っていた
ラウダだけに、人気低迷にあえぐF1の話題作りと見る向きもあります。


レッドブルの最高技術責任者ニューイも、今のF1マシンは「スーパーヒーロー」
でなくても運転できると話しています。


規制だらけでドライバーの技量を発揮する機会がなくなり、レースの面白みに
欠けているのが今のF1です。


行きつく先は「無人化か」と思わせるような度重なる規制が、人間ドラマを生み
出す余地を奪っているのです。


小林可夢偉に代わりF1デビューを果たしたアンドレ・ロッテラーは、初めてF1で
走った感想をル・マンの車両と比べて次のように話しています。

グリップについては印象が良くなかった。すごくグリップが低い。

LMP1のクルマは、パワーは少ないが、大きなディフューザーとすごくいいタイヤ があるから、コーナーではもっと激しく攻めることができる。


ロッテラーは初めて臨んだF1の予選で、チームメートのマーカス・エリクソンより
約1秒も速いタイムを出していました。


モータスポーツの頂点に君臨してきたF1の危機なのかもしれません。





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