「このマンガがすごい!2015」 オトコ編1位「聲の形」とは? [時事]
10日、宝島社がその年に人気のマンガをランキング形式で発表する
ガイドブック「このマンガがすごい!2015」が発売されました。
「このマンガがすごい!」は、書店員やマンガに精通した著名人など
が選ぶ人気の“賞”のひとつです。
オトコ編の1位には、聴覚障害を持つ少女と少年の心の触れ合いを
描いた異色作「聲の形(こえのかたち)」(講談社)が選ばれました。
作者は1989年生まれの大今良時(おおいま よしとき)さんです。
実は女性だったりします。
「聲の形」は、「別冊少年マガジン」2011年2月号と「週刊少年マガジン」
2013年12号に読み切りが掲載されたのが始まりです。
そして、読者の反響や監修の全日本ろうあ連盟の後押しもあり、
「週刊少年マガジン」で2013年8月~14年11月に連載されました。
ヒロインへのいじめの描写が生々しいことなどから、雑誌掲載をめぐって
編集部内でも意見が真っ二つに分かれたという逸話があります。
第62話で終了しましたが、アニメ化が決定しています。
単行本は、1~6巻で200万部が発行されており、最終巻7巻の
発売が12月17日に予定されています。
ただでさえ、発表直後は受賞作の入手が一時的に困難となる賞だけに、
しばらくの間、入手は困難を極めそうです・・・。
何故、これほどまでに人気を集めたのでしょうか?
「聲の形」は、聴覚に障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担
していた過去を持つ少年・石田将也の物語です。
2人の衝突や再会を通して、人間の持つ孤独や絶望、愛などが描かれます。
何が善で何が悪なのか、何が正解で何が不正解なのか・・・。
人間が持つ孤独も、絶望も、愛も、希望も、すべてが平等に描かれます。
そんなリアルさが人気の要因なのかもしれません。
このマンガがすごい!歴代1位作
2006年版
オトコ編:PLUTO(浦沢直樹) 、オンナ編:ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
2007年版
オトコ編:デトロイト・メタル・シティ(若杉公徳) 、オンナ編:ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
2008年版
オトコ編:ハチワンダイバー(柴田ヨクサル)、オンナ編: 君に届け(椎名軽穂)
2009年版
オトコ編:聖☆おにいさん(中村光) 、オンナ編:坂道のアポロン(小玉ユキ)
2010年版
オトコ編:バクマン。(作:大場つぐみ / 画:小畑健) 、オンナ編:ちはやふる(末次由紀)
2011年版
オトコ編:進撃の巨人(諫山創) 、オンナ編:HER(ヤマシタトモコ)
2012年版
オトコ編:ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜(作:宮崎克 / 画:吉本浩二) 、オンナ編:花のズボラ飯(作:久住昌之 / 画:水沢悦子)
2013年版
オトコ編:テラフォーマーズ(作:貴家悠 / 画:橘賢一) 、オンナ編:俺物語!!(作:河原和音 / 画:アルコ)
2014年版
オトコ編:暗殺教室(松井優征) 、オンナ編:さよならソルシエ(穂積)
2015年版
オトコ編:聲の形(大今良時) 、オンナ編:ちーちゃんはちょっと足りない(阿部共実)
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